2014年1月17日星期五

美女ビルオーナーとお馬鹿探偵の爆笑ミステリー

世の中から「ダメな奴」が減らないのは、そういう奴は決まって他の人から見ると、放って置けない存在だからだろう。とんでもないボケをかますので、ツッコまずにはいられない。何かと面倒を見たくなる。「ダメな奴」にはそういう困った魅力がある。 『謎解きはディナーのあとで』(小学館)などの著作で知られる東川篤哉著『私の嫌いな探偵』(光文社)は「烏賊川市シリーズ」第7弾。剛力彩芽主演でドラマ化される話題作で1月17日(金)に放送がスタートする。短編集であるこの爆笑ミステリーは次の展開が気になってしまう。思わず先へ先へとページをめくりたくなる作品だ。  主人公は20代半ばにしてビルのオーナーとして優雅な暮らしを送っているニューバランス 574二宮朱美。朱美が貸しているビルの中に「鵜飼杜夫探偵事務所」のあるせいで、とんでもない事件に巻き込まれてばかりだ。今回も探偵事務所を根底から揺るがす大事件が発生!? 朱美はダメ探偵?鵜飼とともに早速捜査に乗り出していく!  かなりドジな探偵?鵜飼と美女ビルオーナー?朱美のコンビは絶妙。軽快な掛け合いは見物だ。舞台となる架空の都市「烏賊川市 (いかがわし)」とのネーミングもさることながら、作品はユーモアに溢れている。例えば、彼らは普通のミステリー小説では見かけないような奇怪な事件に惹き込まれる。ビルの壁に全力でぶつかって重傷を負った男の事件や発見されたはずの死体が消えてしまう事件、死んだ男の口から光る魂のようなモノが吐き出される怪奇現象など、2人が捜査するのは変わったものばかり。「何だこの事件は…」と読む者も頭を悩まされるコメディタッチのミステリーだ。  事件が謎に満ちているならば、トリックも奇抜。探偵?鵜飼の謎解きは爆笑必至だ。だが、この探偵はどうしようもないバカなのだ。浮気調査の張り込みの際には、明らかに目立つ雪だるまを作り、その影から対象者を観察したり、男女が室内で抱き合っているのを目撃すれば、張り込み中だということも忘れて、思春期の中学生のように覗こうとしたりする。朱美はそんな鵜飼にツッコミを入れながらも、何だかんだ信頼している。探偵事務所を手伝うことで、ニューバランス 996家賃回収を実現させたいだけ、と言いながらも、あらゆる事件に朱美は付き添い、鵜飼をサポートしようとている。  2人の軽快なボケ?ツッコミの数々と奇怪なミステリー。思わず笑みを漏らしながら、続きが気になってしまう1冊はドラマとともにぜひともチェックしたい。

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